『段落論 日本語の「わかりやすさ」の決め手 (光文社新書)』
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ISBN:4334044611
段落を意識すると
読み書きの力がぐんぐん伸びる!
◎内容
文章を書くことは「引っ越し」に似ている。
部屋に散らばる無数の小物をそのまま運びだし、トラックの荷台にバンバン載せていくと、あとで崩れて大変なことになる。
衣類、食器、文房具、おもちゃなど、種類別にラベルを貼って段ボール箱に詰め、
それを荷台に積みこむことで、効率のよい引っ越しができる。同様に、文章を書くときも、
書き手の頭にある無数の「文」を、「段落」という箱に整理して入れ、順々に運び出すことが大事である。
読み手の頭という新居に荷物が届いたら、ラベルを頼りに仕分けして梱包を解けば、そのまま適切な場所にしまえる。
文章による情報の引っ越しは、「段落」という箱の使い方にかかっているのだ。
◎目次
はじめに
第一部…段落の原理
第一章:箱としての段落
・段落とは何か
・段落は箱である
・段落を箱と考えると
第二章:まとまりとしての段落
・話題による段落分け
・段落の内部構造
・中心文の統括力
・パラグラフ・ライティングの限界
第三章:切れ目としての段落
・一段落つく
・文間の距離
・動的な過程としての段落
・段落の開始部の文の特徴
・段落の開始部の接続詞
・段落の終了部の文の特徴
第四章:つながりとしての段落
・段落分けのない文章とある文章
・跳躍伝導を可能にする段落
・アウトラインの把握を助ける
第五章:フォルダとしての段落
・引き出しとしての段落
・階層フォルダとしての段落
・フォルダのしくみ
・「流れ」と「構え」の出会いの場
第二部…段落の種類
第六章:形式段落と意味段落
・形式段落と意味段落の区別の是非
・「段」設定の意義
第七章:絶対段落と相対段落
・「段落連合」と「文塊」
・「書くための段落」と「読むための段落」
・「構造段落」と「展開段落」
第八章:伝統的段落と先進的段落
・「黒地に白」と「白地に黒」
・段落の外部的制約
・段落の内部的制約
・囲み枠の段落
第三部…段落とコミュニケーション
第九章:読むための段落
・文談を意識する
・段落に区切る
・段落と接続詞
第十章:書くための段落
・段落を作る
・段落をつなぐ
・小見出しを活用する
第十一章:聞くための段落
・話し言葉の段落の目印
・話し言葉の段落の階層性
第十二章:話すための段落
・思考の橋渡しとしての段落
・上手なプレゼンテーションの方法
・教室の対話の段落
・伝言の対話の段落
第十三章:段落の未来
・変容する段落
・リンクと段落
・文字の段落から画像の段落へ
おわりに
◎著者プロフィール
石黒圭(いしぐろけい)
1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。
国立国語研究所日本語教育研究領域代表・教授、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。
一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。
著書に『文章は接続詞で決まる』『「読む」技術』『日本語は「空気」が決める』『語彙力を鍛える』(以上、光文社新書)、
『よくわかる文章表現の技術I新版―表現・表記編―』『同II新版―文章構成編―』 『同III―文法編―』『同IV―発想編―』『同V―文体編―』(以上、明治書院)、
『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(日本実業出版社)、
『大人のための言い換え力』(NHK出版新書)など多数。